倉沢琴
Koto KURASAWA
2011年9月 ISCA Aレベルコース入学
2013年9月 ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ BA Graphic Communication Design入学
2016年7月 ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ BA Graphic Communication Design卒業
① 現在の職業又は在籍校、専攻、在学年
2011年9月にISCAのAレベルコース(2年制)に入学し、2013年9月にロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ BA Graphic Communication Design/グラフィックコミュニケーションデザイン学部入学。2016年に同校を卒業しました。
大学卒業後は、都内のデザイン事務所にプロデューサーとして勤務しています。
プロジェクトの制作進行やプランニングなどをしています。
② ISCAを知ったきっかけ、入学を決めた理由は何ですか?
ISCAは母が紹介してくれました。
元々海外に住んでいて、英国式の教育を受けていたので、英国のカリキュラムでアートを勉強できる高校というのに魅力を感じ、入学しました。全寮制であるということも入学を決めた理由の一つです。
③ ISCAではどんな事が学べましたか?
ISCAの授業は選択制なのですが、私は、グラフィックデザイン、ファインアート、美術史(厳密に言うとアート評論のような内容です。)を取っていました。1年目だけ追加でビジネスの授業もとっていましたが、全然向いていなかったです笑 基礎的なスキルや知識はもちろんですが、作品制作や表現を形にするまでの流れを学んだと感じています。加えて、観察力も養われたと思います。
④ ISCAの授業で印象的だったことは何ですか?
入学してすぐのファインアートの授業のドローイングです。1分で描く、手元を見ないで描く、対象の背景だけを描く(描き進むにつれてメインの被写体が浮かび上がってくるんです。)など、写実的に描くということが目的でないドローイングが面白いと思いました。当時は上手く描けないことを気にしたこともありましたが、今では、ドローイングは描く力を鍛錬することではなくて、目に写っているものを私自身がどう捉えているのかを気づかせてくれるためのエクセサイズというように感じています。
⑤ ISCAの先生の言葉で印象に残っていることは何ですか?
Annotate(注釈をつける?)です。スケッチブックに自分の感じたことや考えをメモしておくのですが、本当に些細なことでも全部書き取っておいて!と言われていたのを思い出します。最初は大変に感じていましたが、文章に起こすと俯瞰して自分の考えを見れるので、当時の習慣が今の仕事でも役に立っていると思います。
⑥ BAに進学する前にISCAで学べて良かったことは何ですか?
BAでは自分の専攻している分野をメインに勉強したり、制作したりするので、ISCAで幅広くアートとデザインを学べたことが良かったです。特に美術史の授業は、ISCAで初めて学んだことで、自分の好きな分野として発見できたのでとても良かったと思っています。
⑦ ISCAでの寮生活はいかがでしたか?
とても楽しかったです。親友と呼べる友人ができて、寮生活を通じて英語も上達したと思います。皆んなアートやデザインが好きで来ているので、育った環境や文化が違っても、共通点があって、全く同じでも違うでもない友人たちといることが居心地良く感じていました。元々海外に住んでいてISCA入学前は自分一人が外国人という環境だったので、ISCAのインターナショナルな環境も新鮮でした。
⑧ その他、ISCAに行って良かったことは何ですか?
友達に出会えたことだと思います。先生方との出会いも良かったです。2年間勉強も生活も一緒にしてきたので、いつ会っても気楽で、なんでも話せる心地よさがあります。でも、話すたびに刺激をもらえる良い仲間です
⑨ ISCAへの留学を目指す皆さんに一言お願いします。
好きなことや熱中できることがあれば、躊躇わずに一度やってみることがとても大事だと考えています。やってみて、めっちゃハマることもあるし、違った、、ってなることもあると思いますが、力一杯やってみれば無駄なことは一つもないと思っています。ISCAはアートやデザインを自由に、でもストイックに学べる場所だと思うので、好きなことに挑戦するにはとても良い環境だと思います。コロナ禍の今、不安になったり迷うこともあると思いますが、留学のチャンスがあるのであれば、ぜひそのチャンスを活かして欲しいと思います。